テレビを字幕で見る生活をしています。
昔に比べて、最近は字幕がついた番組がとても多くなりました。
特に夕方以降の番組は、ほぼ100%、ついています。
聴覚障碍者にはありがたい世の中になったなと、思います。
ただ、生放送の番組はやはりついていないこともあるし、
ついていたとしても同時入力なので、字幕が追い付いていないことが多々あります。
特にニュースは、まだ字幕が出ていない間にCMに移ってしまうことがあり、
結局事件の顛末はどうなったのかと悶々とすることも少なくありません。
大体はあとでネットニュースのお世話になります。
そしてこれは地域にもよると思うのですが、
昼間の番組には字幕がついていないことが多いので、
例えば過去に見たかったドラマの再放送があったとしても、
ただ画面を見るだけという切ない状況になることもあります。
そういう時はとりあえず出ている俳優さんの人相で「この人多分犯人」とか
「この人多分良い人」など勝手に頭の中で配役してストーリーを想像してみたりするのですが、
犯人だと思っていた人がいきなり人助けをしたりと、
「人は見た目じゃわからない」という当たり前のことを実感するだけで終わる、と。
当然ストーリーはさっぱりです。
これも大体はあとでグーグル先生のお世話になります。
ところで、いまだに字幕がほぼゼロ%のものがあります。
それはCMです。コマーシャル。
何を言っているのかはわからなくても、何だか面白そうだなあと思うCMが、今はたくさんありますね。
特に携帯会社のCMはそれぞれコミカルで、とても面白そうです。
ただ残念なことに、何を言っているのかは想像するしかない。
白いワンコのお父さんのCMに、最近小型犬が増えたけど、あれ誰?
金太郎・浦島太郎・桃太郎は多分幼馴染なんだろうけど、かぐや姫と乙姫の関係性って、どんな?
まさか三角関係とかそんな感じ?
おそらく誰でも知ってるだろう常識を、地味に知らない。
ネットでしつこく調べたり、もしくは誰かに確認をしてみればわかるとは思うのですが、やっぱりCMなので。
そこまでするだけの気にはならない。
でもテレビで見かけるとやっぱり何を言ってるのかは気になる。
過去に何度かですが、CMにも字幕を入れていた会社がありました。
食品関係の会社だったと思います。
試験的な物のようで、ごくたまに見かける程度ですが、それを見かけると無性に嬉しくなります。
聴覚障害には、老化による「難聴」もあります。
これから迎える超高齢化社会。
おそらく、難聴を患う方々も多くなるはずです。
CMに字幕を入れれば、そういった方々も無条件に商品に興味を持つと思うので……
各企業さま、何とか字幕本格導入、考えていただけないかなあ。