障害年金のありがたさ。

現在24歳の息子は、20歳から障害年金を受給しています。

基礎2級ですから月額にして約6万円…

今、調子を崩してずっと入院中の息子には貴重なお金です。

ありがたいと思います。

 

発達障害の息子は、小学校の特殊学級(中学からは養護学校)で学びました。

当時は療育手帳Bを取得し、特別扶養手当の2級を受給していました。

 

しかし福祉事務所の担当者には

「息子さんは、将来障害年金が貰えるレベルではないでしょう」と言われていました。

まだ深刻ではありませんでした。

 

それが、お世話になっていた県の療育センターの医師から

「発達障害や自閉症の人も、

申請すれば20歳から障害年金が受給できる可能性があるから申請してみたら。

僕が診断書書くから」と言われ、

20歳の誕生日を前にして「障害年金の申請」の準備をしました。

 

一番大変?だったのが保護者が書く、

息子が生まれてから現在までの障害の歴史の書類です。

これは医師の診断書の補助的なものだと思われますが、

なかなか受給の可否には大事なものだと私は思います。

 

この書類さえクリアできれば、他の書類は大した負担ではありませんでした。

出産が難産だったことから、発達の遅れ、幼稚園、学校での様子、卒業してから…

ありのままを、書きました。

 

障害年金の受給申請にあたり、私が相談したのは診断書をお願いした医師と、

当時息子が通っていた就労支援事業所の相談員の方、

息子の学校の先輩のお母さん(障害年金申請経験あり)です。

 

あとはネットで手続きを調べ…

申請書などの書き方について疑問点を年金事務所に数回電話をしました。

 

電話で職員の方から「療育手帳Bだと年金受給はどうかな?」

みたいなことをチラッと言われましたが、私は気にしませんでした。

息子の年金受給の可否を決めるのはこの人じゃないのですから。

ベストを尽くすことだけを考えました。

 

息子は、養護学校高等部を卒業して一般就労を目指していましたが、

うまくいかずに当時は就労支援事業所に通っていました。

賃金と呼べるほどの収入はなく、まさに障害年金が必要でした。

生まれながらの障害の為に、努力しても普通の人と同じ収入は得られないのですから。

診断書を書いて下さった医師も、その点を心配して勧めて下さいました。

 

受給決定通知が来た時に喜んだのは、息子でなく私です。

本人は「保険料を支払っていないのに年金貰えるの?」とピンと来ない様子でしたが、

生まれながらに障害があり、申請して認められれば貰えると説明しました。

 

そして今、障害ゆえか成人してから精神的に不安定になり、

医療保護入院中の息子の入院費を毎月支払うたびに、

障害年金のありがたみを実感するのです。



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