私が身体障害になって思う事がたくさんあります。
私はひき逃げの被害者になってしまい、足に人工関節を入れる事になってしまいました。
最初の手術の時は恐怖心しかありませんでしたが、目が覚めると人工関節が足首に入っている状態でした。
今思い出しても手術からリハビリの間が地獄のような日々だったと思います。
人工関節を入れても最初のうちは筋肉が人工関節に巻き付いていないので、
歩く事も出来ないし、ただ痛みを感じる事しか出来ませんでした。
しかし徐々に筋肉が定着してくると、歩行には支障が出ない位になってきました。
その時は本当に感動しました。
人工関節で一生杖か車いすで生活するのかと考えたら、嫌な事しか思いつかなかったので、
そして徐々に走る事が出来るくらいに足が回復した時に犯人が見つかりました。
私は当初私の事を障害者にして逃げた犯人を許す事が出来なかったので、
裁判所でもその旨伝えました。
相手には家族が居ました。
しかし相手は飲酒運転をして撥ねた私の事は気にもしないで逃げていったのです。
相手の家庭の事なんて知った事じゃないと思いました。
私をひき逃げした犯人は交通刑務所に服役する事になりました。
最初はその判決に喜び歓喜の声をあげましたが、すぐに虚しくなりました。
被告人席に傍聴に来ている家族の事を考えると、
わざと撥ねた訳では無いんだろうなっと思うようになっていました。
しかし判決に対して相手側は棄却する事が無かったので、判決通り懲役に行くことになりました。
しかし相手が懲役に行ったからと言って私の足が良くなることは無く
今後の人生どうしようかと色々考えていたら、病院の先生が身体障害者の申請しますかと聞いてきたので、
した方が良いのですかと尋ねてみると、福利厚生で障害者の方が有利な事も多いですよと聞かされたので、
障害者の申請を先生にお願いしました。
まず私の場合は区役所の障害者申請の用紙を貰ってきて病院に提出しましたが、
色々足の角度がどの程度動くかの検査などを行い2種4級の身体障害者になりました。
しかし身体障害者になるとビックリしたのが高速道路が日本全国半額になる事や、
JRも片道の距離が100キロを超えるものは半額になったり、
また税金に関しても控除を受けられると言うものまで、色々ある事にビックリしました。
変わったものでは動物園の入場料が無料と言うものも有りましたので、
日本も弱者に対しての福利厚生はしっかりしているんだな心から思いました。