「身体障害者手帳」は
手帳を持つ人が一定の障害にあることを証明し、
様々な福祉サービスを利用できるようにするものです。
高次脳機能障害は脳の損傷の部位や
重症度により現れる障害も様々で
個人差の大きい後遺障害なので、幅広い支援が必要となります。
①「身体障害者手帳(区市福祉事務所・町村障害福祉担当課)」
身体障害者手帳の交付となる障害には、
肢体不自由・視覚・聴覚・平衡機能・音声・
言語・咀嚼機能・内部機能があり、
それぞれの障害に等級(1級~6級)があります。
②「精神障害者保健福祉手帳(区市町村担当課)」は
精神保健福祉法に基づいて、精神障害者のため
長期にわたり日常生活や社会生活に制約がある人に交付されます。
こちらもそれぞれの障害に等級(1級~3級)があります。
これは各障害年金の障害等級に準拠しています。
高次脳機能障害は精神保健福祉法の
「その他の精神疾患【器質性精神障害】」に該当するので、
手帳の取得対象となっています。
高次脳機能障害者は、その症状や発症・受傷のの時期により
取得できる手帳が異なります。
手帳取得の目的や症状に合わせた助言が必要となります。
また障害者手帳、障害種別、障害等級、所得などにより
利用できるサービスも様々あります。
手引きを参考に確認が必要です。
一例として、各種税金の減額や免除、都営交通の無料パス、
路線バスの運賃割引き、公営住宅の優遇抽選・使用料金の免除、
日常生活でのごみ出しなど幅広いサービスを受けることができます。