私は重度の先天性身体障害を持っており、その体で自分なりの日常を過ごしています。
健常者の知人と話をして自分なりの日常の話題をすると、
時々ドン引きされて、自分の日常は健常者の非日常なのだろうかと我に返ります。
というわけで、ついついしてしまいがちな障害者の日常話に触れようと思います。
もし、身近な障害者が以下の話をしても、それは障害者の日常だと理解してください。
まずポピュラーなところで、採血や点滴話です。
この間採血した時看護師が下手くそだったとか、点滴何回も刺されたとか、
この辺は障害者同士の会話に良く出てきます。
健常者同士の会話じゃほぼ出てこない話題だと思います。
次に入院生活の話題も障害者はしてしまいがちです。
○○病院のトイレは汚いだの、テレビカードの消費システムの差など話します。
男性の障害者同士だと○○病院の看護師が可愛いだのと話したりします。
こういうところは、健常者の男性と大差ありません。
他に、カテーテル検査や食道エコーなど健常者が中々受ける事の少ない検査の話も割としています。
このあたりはうっかり健常者に話すとドン引きされる話題が多いと思います。
大体の健常者は「大変なんだね」としか返せないような話題のようです。
また薬の話題も良くします。障害者同士だと、服用している薬の数を競ったりしますし、
○○(薬名)飲んだら具合が悪くなっただの副作用話に花が咲きます。
このあたりに来ると健常者はついて来られないのかも知れないです。
副作用自体あまり聞きなれないだろうし、副作用で連想するのは
一時期話題になったタミフルじゃないでしょうか?
厳密にいえばタミフルは副作用とはされてないのですが、
メディアが誇張して報道した部分があったと思います。
このあたりの話題も当時は障害者の中でも話題になっていました。
最後に私自身、普通に話題にしていたらドン引きされた話題です。
なんといっても治療の経験です。
電気ショックをほぼ毎月受けるのですが、この話うっかりすると健常者はゾッとします。
軽い冗談で「充電してきた!」なんて言える雰囲気じゃなくなります。
障害者や家族間では「充電してきた!」と冗談はしょっちゅうしているのですが、
大体の健常者は電気ショックなんか、一生無縁の代物ですので冗談にしても笑えないみたいです。
※実際の電気ショックは充電ではありません。
あと、救急車に乗ることも笑えない冗談と取られがちです。
健常者が日常的な出来事を冗談にするのと同じで、こっちも日常を冗談にしているのですが、
中々伝わらないというジレンマです。
結局、自分が想像出来にくいことを言われても通じないということだと思います。