原因がわからない事が幸いしました

私は、急に左脚の付け根が痛くなりました。

今まで経験した事のない痛みでした。

我慢をしていたら、階段を上がる事も降りる事も出来なくなりました。

 

さすがに接骨院に行きレントゲンを撮ってもらったところ

「骨に異常はない」との事で、その日はマッサージを受けて帰りました。

接骨院に通いながら塗装の仕事をしていましたが、

こまめに動くので、痛みがどんどん増してきました。

 

接骨院には5回くらい通いましたが良くならないので

ネットで良い病院を探していたところ、硬膜外神経ブロック注射と言うものがあり

市内に専門医がある事がわかったので、さっそく治療を受ける事にしました。

骨に異常がないとの事だったので、痛みだけでもとろうと思ったからです。

 

しかし、初診の時から何も変わりませんでした。

先生も「1回だけではわからない5回くらい通わないと変化がでない」と言うので

3日に1回で計6回通いましたが何も変化はありませんでした。

 

姉に相談したところ「人工股関節にした人が行っている病院がある」との事だったので、

まさか骨に異常があるわけがないとは思いましたが、

どこへ行っても治らないので藁をもすがる思いで受診しました。

 

レントゲンとMRIを撮った結果、大腿骨頭壊死症であると判明しました。

レントゲンにもその症状は出ていました。

最初に行った接骨院での診断は何だったのか

その後無駄な事をしていた事にくやしい思いでした。

 

「人工股関節にする手術を受ける必要がある」と診断されました。

手術をする事になり、入院しました。

すると、同じ病気で両脚とも壊死している人もいて驚きました。

 

手術は全身麻酔で背中に硬膜外麻酔を入れる時、痛みで不快でした。

終わった夜は、寝返りするのにも看護師さんを呼ばなければならず

痛みで眠れませんでした。

 

次の日からリハビリが始まり痛み止めの薬を飲み杖をつきながらやりました。

1ヶ月リハビリをやって退院しました。

まだ杖をついている状態でした。

杖を使わなくなったのは退院してから2ヶ月後でした。

見た目は不自由なく健常者と変わりませんが、

しゃがんだり、重い物を持てなくなったり、自転車に乗れないなど、

動きに制限があるようになりました。

 

身体に人工物を入れたので身体障害者4級になりました。

大腿骨頭壊死症は原因がわからないので、特定疾患に認定されています。

その為、治療費は助成されていて1ヶ月の入院で4千5百円、

通院で2千5百円しかかかりませんので大変助かっています。

不幸中の幸いだと思っています。



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