障害者雇用をする側の体制と就職をお考えの方へ

私は現在宿泊施設(ホテル)に勤めています。

 

本社が県外にありますが、その本社から障害者雇用の案件を依頼されたことがあります。

最低一人を雇用することを前向きに考えるようにとのことでしたが、

残念ながらまだ雇用までの流れなどが確立されておらず保留の状態です。

 

私の父親は、左半身麻痺の障害者でしたが職業は養護学校の教員でした。

力仕事も多々ある中、右手を使って業務を行い幸い定年退職まで勤める事が出来ました。

そして、養護学校の生徒さんの中には床屋や銀行などにも

努める事が出来た生徒さんも多くいらっしゃるそうです。

 

しかしながら私のホテルでの仕事は、電話応対、予約受付、予約管理、

WEBサイトの管理、お客様対応など様々です。

上司もこの仕事内容が気になっており、障害者雇用が進まない原因の一つだと申しておりました。

 

では、事務仕事以外といえば、倉庫の整理や備品の管理などもありますが、

毎日行うものでもありませんし、力仕事にもなりますので

体の状態にもよってはこちらも難しい事もあるかと思います。

 

私の父、父の学校の生徒は体の障害と仕事の内容が合っているところへ就職したケースがほとんどです。

そして、長年勤めあげらるとしたら、就職先の理解とその方への理解とサポートが必要になると思っています。

 

私の職場でも、社会に貢献できることの一つとして行いたいと思っている事は確かですが、

仕事を内容を考えた時に実際にどのように雇用したらいいのか、

そして雇用した後はどのようにケアしたらいいのかと悩んでいることも事実です。

 

更には、上司である支配人は数年に一回の全国転勤があります。

転勤後はほとんど店舗に連絡を取ることはありません。

雇用したのはいいけれどその先のケアとサポートを考えたら

やはりクリアしなければならない条件がたくさんあります。

 

私は、父がこのような状態でしたし、障害を持っている方とのコミュニケーションはあまり戸惑うことはありません。

職場にいても仕事の条件が合うのなら構わないと思っていますが、

先に申し上げた通り現実的に難しい事も多々あるような気がします。

 

障害を持っていても、仕事に就いて、健常者と同じような生活が出来る環境が望ましいとは思います。

しかし全ての業種に従事できるかと言ったら難しい場合もたくさんあることを

お互いに知っておくことはとても大事だと思います。

 

時代に合わせて雇用したはいいがその後で困ったことになったとしたら、

雇用された方に失礼になってしまいます。

仕事をすることはその方の生活などもありますので、

雇用側はきちんとした体制をとること、

雇用される側は自分に合った職種を見つけてどれだけ自分でできる事なのか

どのようなサポートが必要なのかを明確にしたうえでの雇用形態を築き上げる事が必要だと思います。



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