身体障害者手帳が交付されると、
障害者自立支援法に基づいて、
車椅子などの補助具の支給(自立支援給付)や、
日常生活用具の給付、貸与(地域生活支援事業)などが受けられるようになります。
利用者負担は1割で、所得に応じた一定の負担上限額が決まっています。
ただし、一定所得以上の世帯では、支給対象外となります。
車椅子は欧米で発達してきた経緯があり、
現在日本で標準的に販売されている車椅子も、欧米型が主流となっています。
しかし、この車椅子に適合する体格を考えると、
身長175cm、体重70kg程度の人ということになり、
日本人、特に高齢者には大きい場合が多いのです。
また、こうした車椅子は全体寸法も大きく、尺寸で建てられている日本家屋では、
バリアフリーに対応しても、行動範囲を制限されてしまう場合があります。
車椅子を選ぶ時の手順としては、
①タイプを決める、②機能を決める、③大きさを決めるとなります。
最も重要なことは、利用者が何のために車椅子を利用するのかを明確にすることです。
使用目的が複数ある場合に、それら全ての目的を1台の車椅子で満たすことは
むずかしいですので、優先順位をつける必要があります。
いつ、どのくらいの時間、どのような環境で使用するかを確認しましょう。
その結果から、本人の動き、介助者の負担を最小限にすることができる車椅子を選択します。
車椅子を選ぶ際は実際に乗ってみることが一番大事です。
写真やカタログだけでは身体との適合具合もわかりませんし、各部の操作感じもわかりません。
多くの車椅子メーカーでは試乗車を用意していますので、まずは連絡を取ってみましょう。