私が身体障害者になったのは、2011年の9月の事です。
付き合ってた人から逃げたくて、部屋の窓から飛び降りました。
ビルとビルの間に落ちたので、救助に時間がかかったそうです。
飛び降りた所の近くに大学病院が有り、そこの救命救急に運ばれた私は、
瞳孔が開き、瞼を自分で閉じる事も出来ない状態だったそうです。
すぐに救命処置をして頂きました。
私には母と娘が居て、母はその時仕事だったので連絡が取れず、娘が先に病院に到着しました。
到着した娘に、医師からは、一命を取り留めましたが、
頭を強く打っているので、脳梗塞を起こしたりすれば、危険です。と言われたそうです。
後で母に聞いた話では、娘は「手が無くなっても良い!足が無くなっても良いから、生きててほしい!」
と一晩中泣き明かしたそうです。
私が意識を取り戻して記憶している自分の姿は、左腕にギプスが巻かれていて、
右手にも包帯が巻かれている様子でした。
目が覚めたばかりの私は、両足を骨折してるんだと思っていました。
治れば歩けると思っていました。
看護士さんに聞くと、足は骨折してないとの事でした。
その後医師から、歩くのは難しいと聞きました。
それでもまだ自分の身体の状態を他人事のように思っていました。
治療が進み、回復していった私は、リハビリ病院に転院しました。
その頃から段々と自分の身体の状態を理解し始めました。
自分は頚椎と胸椎を損傷していて、歩けないこと。
頭を強く打っているので、左麻痺なこと。
動く右手も脊髄損傷の為手首より先が動かせないこと。
心臓に人工血管が入ったこと。
器官切開してるので、首に穴が開いてること。
リハビリを続けながら、障害者手帳を申請して取得しました。
1級障害者と認定されました。
障害年金は受給資格が無くて受ける事が出来ませんでした。
自殺に近い私でしたが、彼がDVだった事が認められて、生命保険の給付を受ける事が出来ました。
回復期が終わり、本当なら自宅に帰りたいと思っていたのですが、
私の面倒を見る事が母にも娘にも出来ないので、そのまま療養型の病院で今も入院しています。
今の病院も近いうち転院する予定です。
命を助けて頂いたので、生きていかなければと思っていますが、
このまま身体障害者として残りの人生を過ごすことに不安ばかりです。
再生医療に希望を見いだしてみたりもしますが、実用化がいつになるのか?
とか、私は再生医療を受けれるのか?とか、やはり不安を募らせています。