2002年から、身体障害者補助犬法が施行され、
この法律により、それまではペット扱いだった聴導犬や介助犬も、
盲導犬とともに、補助犬と総称されるようになりました。
目の不自由な人の歩行を安全に保つ盲導犬、
肢体不自由の人の生活の補助をする介助犬、
耳の不自由な人に音を知らせる聴導犬、
の3種類を身体障害者補助犬と呼びます。
いわば補助具の一つです。
補助犬は補助犬使用者にとって身体の一部と同じ存在であり、
障害を補い、生活の一部を担っています。
国際的には、補助犬のことはアシスタント・ドッグと言われています。
補助犬と暮らす人を使用者、またはパートナー、ユーザーと呼びます。
補助犬とペット犬の大きな違いは、
補助犬は、ユーザーの身体障害を補助するための特別な訓練を受け、
適正な気質、ユーザーの管理のもとでの優れた訓練能力を診るための
身体障害者補助犬認定試験に合格していることです。
そのため、ユーザーは公的な施設や商店、飲食店、電車、バスに
補助犬を同伴することが認められているのです。
補助犬と普通のペットとを見分ける方法として、
補助犬は胴着などに、「盲導犬」・「聴導犬」・「介助犬」と記載された表示をつけています。
また、ユーザーには認定証の携帯が義務付けられています。
補助犬かどうか確認が必要な場合は、
「認定証を確認させていただけますか?」
と声をかけることは、補助犬使用者に対して失礼には当たりません。