下肢装具について

私の子どもに身体障害があります。

足が不自由で車いすを常用しているのですが、下肢装具をつければ両手をつないだり、

手すりを伝うなどすれば、立位での移動が可能です。

 

よって、2歳の頃から、この下肢装具を寝ている時間以外は室内でも装着して生活をしているのですが、

この装具を作る費用がとても高いです。

 

うちの子が使っている装具の場合、両足分で17万ほどかかっています。

すごく高額だと思いませんか?

 

1足分に関しては、医師が必要と判断し、診断書を作成してもらえば、

医療保険の方から8割が後から還付されるのですが、それは1足分だけなので、

もう1足作りたいと思っても全額実費で作るしかありません。

うちの子のように、1日中装着している子がほとんどであるにも関わらずです。

 

ですので、この1足を室内でも室外でも使い続けるしかないのが現状です。

高額でも実費で作ってあげたら?と簡単に言う人もいますが、

最初の購入時にそれだけ高額であり、さらに、修理が必要になった際など全部実費になるんですよね。

少しの修理や張替などと思っていても、すぐ3万~4万くらい請求がきますので、

なかなか痛い金額です。

 

それだけでなく、車いすやら介助用の椅子やら福祉改造車やらが必要になり、

出費だらけなのに、毎日使う必需品であり日用品である靴くらい、

もう少し幅広く補助してもらいたいと思っています。

 

しかも、この装具は革製ですので、洗うことができません。

使っていると汚れますし、革が削れていったりもします。

普通は、子どもの靴って何足がども子も持っていて、ファッションによってコーディネイトできたり、

汚れたら洗ったりできるのに、それすらできずで不憫に感じることもあります。

 

オーバーシューズというものがあり、この装具の上から履く靴があります。

1足しかない装具を外履きにするための苦肉の策という感じでしょうか。

このオーバーシューズは、中の装具を汚れや雨から守る効果はありますが、

そもそも装具をつけている段階で普通の靴とは比較にならないほど足は大きくガードされているんですよね。

その上から運動靴を履く感じになるので、外観上すっごく足が多きくなります。

小学校1年生の子がお父さんの靴を履いているような見かけです。

 

こういうものを利用するしか、日常で必要なものも揃わない福祉用品の限界を感じるたびに、

持ってうまれた障害によるハンデ以外のハンデを感じずにはいられません。

福祉用品でも、ほかの子どもが見てもかっこいいもの、かわいいものをもっと作ってほしいと思います。

 

うちの子は、保育園に通っていますが、先生や周りの子どもたちの理解が深く、

それでからかわれるようなことも今のところありませんが、

同じ下肢装具をつけている周りの小学生になった子のお母さんたちは、

子どもさんが装具がかっこ悪いことを気にしてつけたがらない、

ファッションと合わないと言って嫌がる、と話しています。

 

着用者が好んで選べるデザインを増やすことと、費用面での補助、

せめて、室内用と室外用の2足に関しては補助を認める等の改善をしていただきたいと思います。



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