私は体幹機能障害を持つものです。
特に下肢に障害があります。
障害は生まれつきです。
生まれた当初は気付かなかったそうですが、2歳くらいの時に障害が判明し、
3歳くらいの時に身体障害者手帳が交付されました。
保育所、小学校、中学校、高校、大学と健常者と同じ環境で学びました。
学校生活で不便を感じた事は階段とトイレでした。
階段は手すりを持ちながら恐る恐る登り降りしていました。
当時トイレは、洋式トイレの普及があまり進んでおらず、
和式で何とか済ませたり、1階にある洋式トイレを使っていました。
教室は3階など上の階にあるため、小学生の頃などは特に不便だったことを覚えています。
5歳くらいの時に一度病院に入院し、リハビリ治療を受けた後、小学生の頃にも病院に入院しました。
3か月ほどして退院し、復学しましたが、ブランクがあった為、勉強面では苦労しました。
学校生活全般では、いじめられることもありましたが、
それなりに友達もでき、楽しいと言えるものだったと思います。
20歳くらいの時に下肢の手術を受けましたが、思うように良くはなりませんでした。
就職活動は一般の人と同じように行動していました。
当初、障害者雇用枠などについての知識がなく、
それを知っていれば、もう少し違った就職活動ができていたように思います。
大学を卒業後、数か月して就職が決まりましたが、1年余りで退職しました。
その後、現在の職場も含めて4つの職場を経験しています。
就職に関して言えば、私は下肢障害があるので、力仕事や立ち仕事などができず、
どうしても事務職などのデスクワークに限定される面がある為、そういう意味では苦労をしています。
自分の好きな仕事や興味のある仕事の選択肢が多い人がうらやましくなる事が時々あります。
現在は実家で両親と暮している為、生活にはあまり苦労はありませんが、
今後のことを考えると、金銭面や生活面での不安はあります。
これまで身体障害について書いてきましたが、私は、20代後半の時に
統合失調症という精神の病気にもかかってしまいました。
幻聴や妄想などがひどくなり、両親の勧めで病院に入院しました。
その後、症状は改善していましたが、完全に良くなる前に治ったと思い込んでしまい、
その後、再発し、以前より症状がひどくなり社会復帰は難しいと思っていました。
しかし、しっかりと病気の向き合い、休息と治療を行ったことで、ずいぶんと改善し、
短時間ではありますが働けるまでになりました。
身体と精神の2つの障害を経験し思うことは、障害はマイナス的要素が多いことは確かですが、
普通なら出会えなかったであろう人たちと出会えたり、様々な苦労や体験をしたことにより、
人間的に強くなれたと思います。
その他にもたくさんのプラス的要素もあると思います。
障害があることを悲観している方もいるかもしれませんが、生きている限り可能性はあります。
自分のできる事を精一杯やっていれば、道は開けると思います。
一緒に頑張りましょう。