普通の生活を意識せずに楽しめる世の中になるには

私の母が、下肢障害の3級になったのは、今から5年前のことです。

高齢でパーキンソン病もあり、手摺りやシルバーカーを使ってではないと歩行にも不安がありました。

しかし、年の割には好奇心旺盛、意欲もあり、とにかく頑張り屋さんでした。

 

その夜は、入浴のために自分の部屋を出て、廊下でのことです。

ドスンと大きな音がしたので、私たちが見に行くと、足を滑らせ転倒している母がいました。

救急搬送し、左大腿骨転子部骨折と診断されました。

 

翌日、金属プレート等を使っての手術が行われ、その後も早期の離床、リハビリが行われ、

一見順調なように思われました。

しかし、痛みが出現し、固定のねじが緩んできており、様子を見ていたところ、骨の粉砕が起こりました。

結局、本人の嫌がっていた再手術をせざるを得なくなり、抜釘し、一か月ほどの安静を余儀なくされました。

その結果が、左下肢は内転し、4㎝短くなってしまいました。

 

身体障害者申請に行き、その後介護認定でも2から5に変更になり、おむつ代の補助が出るようになりました。

入浴も家族では介助が厳しくなりました。

それまでは介護施設の利用を嫌がっていましたが、デイサービスの利用を母も受け入れてくれました。

週4回施設での入浴と起立訓練をしてもらい助かっています。

でも、患肢の都合で、まっすぐ座れず、パーキンソンで右側の筋力も弱いうえ、左下肢が短いので、

靴底を厚く調節しても、満足な立ち方ができません。

車椅子使用ですが、自走する力もありません。

またトイレも、縦のバーがないと移乗しにくく、おむつ・パッドを使っていますが、

内股、鼠径部からの漏れがしやすいです。

 

気分転換にドライブに連れて行ってあげようと、3年間位は普通乗用車で出かけていました。

しかし、夫と私と二人で抱えて乗降車していましたが、

それも、私たちの腰痛発症で無理となり、その後は社会福祉協議会で福祉車両を借りていましたが、

突発的なこともあるので、福祉車両を購入することにしました。

取得税では障害者ということで多少の免除があったように思います。

 

受診等がいつでも行けるようになり、気が楽になりました。

高速道路のサービスエリアも、母の楽しみの一つですが、トイレが困ります。

やはり、数が少なく、外で並ばれていると、落ち着きません。

逆のこともあります。

 

ベッドの高さも昇降してくれればいいのですが、一定なので、ひとりで介助するのが厳しいこともあります。

バーも個人により使いやすい位置がちがうので、なかなかむずかしいです。

便器の背もたれもあればいいなと思っています。

 

昔に比べると、随分バリアフリーになっているのでしょうが、まだまだ大変な世の中です。



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