後天的な障害は慣れるしかありません。

私は肢体不自由の重度障害2級の身体障害者です。

身体障害者になったのは平成2年の6月で、

症状は頸椎後縦靭帯骨化症による脊髄の圧迫によって、

首から下の部分への神経の伝達がうまく行かない為に、

四肢に神経過敏と麻痺症状があります。

 

支持杖を使用すれば歩行は可能ですが、短い距離しか歩けません。

それから床に座ったり立ち上がったりする動作、階段の上り下り、特に下りる方がうまく出来ません。

その為畳に布団を敷いて寝るのは出来ますが、

トイレやその他起き上がる事が大変なので、ベットに寝ています。

 

トイレは和式は無理で、洋式でなければ無理です。

これは今どきどこでも洋式がほとんどで、和式はめったに無いのですが、

たまに居酒屋等に行くと和式があったりして困る事があります。

 

身体障害者手帳は入院中に病院のソーシャルワーカーの手配で取得しました。

病院の整形外科部長が障害者手帳の診断医をしていて、

自分しか分からない症状を細かく訴えられた事が2級認定につながったのではないかと思っています。

 

2級以上は重度障害となるので、3級以下とはいろいろな面で違っていて、

例えば税金の障害者控除は重度障害と普通の障害では控除額が違います。

しかし一般的に障害者手帳を持っている場合、いろいろな特典があります。

それはほとんどの公共施設利用の際に障害者割引を受ける事が出来、

その恩恵は多岐にわたっているので大いに助かります。

 

特に私は帰省の時に長距離の高速道路を利用しますが、

高速代が2分の1で済むのでかなり安く利用する事が出来ます。

民間の施設等、例えばUSJの場合も

身体障害者本人と介助者一人の入場料が半額となり結構な金額が割引になるのと

車で行った場合の駐車場もかなりの数の障害者スペースを設けてくれているので、

楽に駐車する事が出来ます。

 

仕事の面は私の場合は職安の方が親身に探してくれて、

幸い仕事が普通に出来れば障害者でも分け隔てない待遇で雇用してくれる会社に就職出来、

定年までいさせてもらいました。

今思えばこれは実に恵まれていたもので、障害者全てが好条件の会社に就職出来るという訳ではありません。

まだ世間の風は厳しく、むしろその逆かも知れません。

 

元々何とも無かった体がある日を境に身体に障害を持つ身になってしまいました。

最初は絶望の為にいっその事、と思った事もありましたが、子供の存在が私を救ってくれました。

なにくそ負けてたまるか、この子達の為にも頑張らなくてはとの思いで頑張れたような気がします。

 

体はその内慣れて来て、昔の事を思ってもどうにもならない、

今の状態に慣れなくてはと思えるようになりました。

でも時々今でもイライラする事はありますよ。

その時はどうにもならない、慣れなければ慣れなければと反復するようにしています。



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