私の母は、73歳の時、膝の痛みがひどくなり、歩くのが極端に難しくなりました。
病院に行くと、左足の膝関節変形症と診断されました。
できるだけ早く、人工膝関節の手術をした方が良いと医師に言われ、
すぐに、1か月ほど入院して手術を受けました。
手術後、リハビリをしている時に、医師から、人工膝関節の手術を受けた人は、
身体障害者手帳を取得できることを知らされました。
実は、私も、幼い時に足が不自由になり、障害者手帳を持っています。
それで、私が母に障害者手帳を持つことのメリットを説明して、障害者手帳を申請させました。
母の持っている障害者手帳の等級は、4級です。
医師の説明によると、人工膝関節を入れた人の多くが、概ね障害者手帳の4級を持っているとのことでした。
障害者手帳の申請には、申請書と医師の診断書が、絶対必要です。
その他に、証明写真2枚と、印鑑健康保険証などの身分証明書を添付する必要があります。
診断書を書いてもらえるのは、足の障害の場合、身体障害者手帳の認定医となっている整形外科の医師です。
医師に書いてもらった診断書を、県の判定会にかけて、認定されれば、障害者手帳が交付されます。
申請から手帳の交付までには、1か月から2か月の期間がかかります。
診断書を医師に書いてもらっても、判定会で認められなければ、申請は却下となります
母の場合は、医師の方から、申請を勧められたので、すぐに認定になり、手帳が交付されました。
障害者手帳4級の主なメリットは、市営バスが半額になること、
350万円までは、利子が非課税になるマル優制度が受けられること、
杖や車いすなどの補装具の交付や、修理が受けられること、
JRの運賃が半額になること、JRの運賃については、片道100キロを超える場合に限ります。
タクシーの料金が、1割引になることなどが挙げられます。
このうち、母が実際に使っている福祉制度は、市営バス半額と、タクシーの運賃の1割引、杖の交付です。
母の場合、日常生活で一番困るのは、歩行が困難なことです。
母の場合、高齢なのもあって、今はほとんど歩けません。
そのため、最近転んで、手を骨折してしまいました。
母の場合、障害年金は受給していません。
障害年金を受給できるのは、障害者手帳を持っている人の中でも、働けないほどの障害を負った人に限ります。
私の友達も、障害者手帳の3級を持っていますが、障害年金は認定になれなかったと言っていました。
私も母も障害者手帳を持っています。
身体に障害を負った場合、手帳を持っていれば、
税金の控除や、交通運賃の減額など、様々な福祉制度が受けられます。
ですので、気持ちの面で、抵抗があるかもしれませんが、
そこは割り切って、障害者手帳を交付してもらった方が絶対にお得です。