身体障害者になって、現実を受け止めることから始まると気づきました

私の障害は、上下肢肢体不自由です。

障害を持つに至ったのは38歳の時です。

その年の10月に痛風の発作が発生し、

それは近所の外科に診察治療していただいてほぼ治ったのですが、

足を引きずらないと歩けない状態が中々改善しませんでした。

 

外科の先生の見立ては、もしかすると脳の障害ではないかという事で、

総合病院の検査を受けた結果、

頸椎後縦靭帯骨化症による脊髄の圧迫からからくる症状で、

手術の必要があるというものでした。

 

早速入院し、病院系列の大学教授による執刀で圧迫を取り除く手術をしていただきましたが、

圧迫期間が長期間に渡ったのが原因で、症状はほとんど改善されませんでした。

 

結局のところ上下肢に運動機能障害と知覚障害が残ってしまい、

肢体不自由の身体障害2級が認定されました。

 

身体障害者手帳は、本人が行政に申請し障害者認定センターで医師の診断を受ける手続きでしたが、

私の場合はたまたま入院した病院の整形外科部長先生が、

市から障害認定の委嘱を受けている先生だったので、

認定センターに行く事無く、入院中に病院で診察を受け認定していただきました。

 

手続きは病院の私担当のケースワーカーの方が代行して行って下さったので、大変助かりました。

不自由な体ですので、手続きや現地に行く作業は正直大変なのです。

 

もし同じ病気ではなくとも、身体障害に係る病院選定に当たっては、

そういった要因も選定基準の一つにする必要があると後で思いました。

 

身体障害者手帳を保持していることによる私のメリットは、

いろいろな割引特典があることと車に関し、

駐車禁止除外ステッカーを使用出来ることです。

 

私には妻と3人の子供がおりますが、

家族で車でお出掛けする際の施設の入場料は大体半額か、場合により無料、

時にはその恩恵が介助者及ぶ施設もあり、費用面で助かります。

 

一例をあげると大阪のUSJの入場料、大人7400円が、

本人と介助者が半額ですから、7400円程安くなる計算です。

誠にありがとうございますです。

 

それと高速道路料金はETC利用で半額、

各地の駐車場料金も大体は半額か無料です。

子供に費用がかかる時期だけに助かりました。

 

駐車禁止除外ステッカーも車で市街地に出掛けた時など、

駐車禁止場所に駐車出来るので、他のドライバーには申し訳ないながらも大いに助かっています。

 

但し、気を付けなければいけないのは、

長時間の駐車はいけないのと駐停車禁止の場所には

例えこのステッカーがあっても駐車は出来ないということです。

それを知らなかった為に1回駐車違反監視員のおじさんに見事に違反切符をいただきました。

18000円のお支払いでした。

 

身体障害になって日常生活で困ることは、以前と同じ動作が出来ないが故に全て困ります。

しかしある時気づきました。

身体障害者になる前と比べても仕方が無い事を。

今の体で出来ることをする、出来ないことは他の人にお願いしてしてもらおうと、

これは恥ずかしいことでも何でもありません。

 

世間の方々は結構優しいですよ。

思い切ってお願いすれば、して下さいます。

 

現在使用しているのは自走式車椅子です。

杖をついて多少は歩けるのですが、長い距離は歩けないので今では移動は車と車椅子です。

住んでいるマンションに駐車スペースが無いので、

近くに借りているパーキングと自宅マンションの間は車椅子。

スーパーでの買い物も車椅子、ほぼ車椅子です。

 

電動式がほしいところですが、現在の介護認定は多少歩けることが障害なのか、

要支援1の為車椅子貸与の規定外、電動車椅子は高額なので年金暮らしの身では無理です。

歩行や動作が困難になって介護度がアップすれば貸与の要件に該当するようですが、

正直言って自力で動けなくなったら介助してもらわないといけないので、電動車椅子は必要ないです。

 

身体障害者になって最初は悲嘆にくれましたが、

先にも申し上げたとおり現実を受け入れ、出来ることはする。

出来ないことはお願いするしかないですよ。

制度面の活用、他人へのお願いで何とかなりますよ。



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