盲導犬は、目の見えないユーザーを危険から回避させ、
ユーザーの指示に従いながら安全に誘導するように訓練された犬のことです。
一般の犬と盲導犬の一番の外見上の違いは、
その体に着けられている「ハーネス」という白色または黄色の胴輪にあります。
このハーネスには持ち手がついていて、
ユーザーはこのハーネスの動きから道の様子を感じ取ったり、
犬が停止したりする合図を読み取って一緒に歩くのです。
例えば、上りの階段があれば、
犬は一段目に脚をかけて停止します。
盲導犬のユーザーは、そのハーネスの持ち上がる角度から
階段の高さを判断します。
また、交差点があれば、
その角のところで停止することで、
ユーザーに状況を知らせます。
盲導犬の申し込み
多くの地方自治体は、特定の盲導犬育成施設に委託して
盲導犬の給付事業を行なっています。
使用希望者は住んでいる自治体の窓口に申し込み、
給付を受けます。
給付事業を行なっていない地域では、
盲導犬育成施設に直接申し込みます。
盲導犬を取得するには、
個人でスポンサーを探したり、
ライオンズクラブやロータリークラブからの支援を受けたり、
チャリティーコンサートを行なって、その収益で寄付されたりなど、
他にも様々な方法があります。
また、育成施設によって盲導犬の「給付」と「貸与」があります。
給付は犬の所有権はユーザーにありますが、
貸与の場合は育成施設側に所有権があり、
一時的に使用者にその盲導犬を貸与しているという考え方になります。
盲導犬の費用についても盲導犬育成施設により異なりますが、
食費も含めて自己負担のない施設もありますが、
一般的には食費や犬具などの実費程度というところが多いようです。