多くの人は、目に障害のある人のことを、
生まれつき目が見えない、
全く見えない、
点字を読むことができる、
と思い込んでいる節があります。
また、世間では、全盲の人は「耳や勘がよくなる」と思っている人がいますが、
目が見えないからといって、心眼を開くわけではありません
ただ、目が見えなくなった分、他の感覚をフルに利用して生活しているので、
周りの人は、「耳がいいんだな」と感じるのでしょう。
視覚障害者は、全国におよそ30万人いると言われていますが、
実は生まれつき目に障害のある人は、視覚障害者全体の4.5%しかいないのです。
ほとんどが、病気や事故、あるいは、
年をとることによって目が不自由になった、中途視覚障害者なのです。
また、まったく、あるいは、ほぼ視力のない人の割合は
35%と少数派で、残りの65%は、よく見えない障害です。
さらに、点字が読める人は、全視覚障害者の13%に過ぎません。
指先の感覚がするどく、点字を覚えるのに適した時期を過ぎてから
障害が発生したために、点字を十分に学習できないことが多いからです。
視覚障害の種類
全盲:全く見えない
弱視:物に顔が付くくらい近づけると見える
視野狭窄:見える範囲が狭い
視覚異常:色の組み合わせが判別できない
盲ろう:視覚と聴覚の両方に障害があること
鳥目:暗くなると見えにくくなる