身体障害と社会復帰について説明します。
身体障害というのは身体に残ったいわば後遺症です。
それ以上の回復を望むことは難しく、
その後は後遺症と付き合いながらの生活になります。
そのため健康なときとまったく同じように生活するのは難しくなります。
特に若い人の場合は就職が問題になります。
これまで出来ていた仕事が今までどおりにはできなくなるからです。
協力的な会社では配置換えや仕事の内容に
配慮をしてくれることで引き続き働くことが出来ます。
肉体的な労働などで難しい場合には職業を変えるなどのことが必要になります。
このように身体障害を受けてからの社会復帰は簡単なことではありません。
そのため社会的なサポートが複数用意されています。
まずは障害者雇用制度です。
ある規模以上の企業には障害を持っている人を雇用する義務があります。
雇用することで国から補助を受けることが出来ます。
そのため経営側は喜んで採用してくれるケースが多いです。
また年金をきちんと払っていた場合には障害年金をもらうことが出来ます。
年金制度は高齢になってからだけのものではありません。
若いうちに障害を受けた場合にも給付をけることが出来ます。
後は身体障害者手帳の制度があります。
手帳の交付を受けることで様々なサービスを受けることが出来るようになります。
公共交通機関を半額で利用できたり、
医療費の助成や生活上必要なものの給付を受けることが出来たりします。
社会復帰の際に問題となるのは周りの人の対応です。
障害を持つ人も同じように働ける社会を作っていくことが重要です。