私は出産時の事故と、医師が私の状態の変化に気づくことが遅れたため、
脳性麻痺を発症しました。
障碍者手帳は3歳の時に、両親が認定の診察を受けるため病院に連れて行ったそうです。
当時の私は歩くことはおろか、話すこともできず診断は全て親が答えたそうです。
病院に入院して毎日訓練を受けた結果、
一人で食事や着替え、歩行での移動もできるくらいになりました。
20歳になり、障害年金を受給できる年齢になったので申請に行きました。
申請の際には主治医の診断書が必要になるので、
送られてくる指定の診断書を持って病院に行き診察を受けます。
私の障害の診察は、手、腕、足の動く状態を見るために医師が腕の曲げ伸ばし、
回転、歩いたり、足を延ばしたりしていきます。
子供のころに入院していた病院なので、
過去の診断書を見たりして診断書に書き込んでいくそうです。
手や足が少しでも動くと2級の判定になるため、
短距離ですが、歩ける私は2級を受給しています。
1級は1年に95万円前後、2級だとだいたい75万円前後が支給されます。
今年、36歳なので年金を受給して16年になりますが、
まだ親と同居しているため、生活費は親の負担です。
もう70代になり、親も厚生年金を受給する年齢ですが、
親が死んでからの生活費ということで私の年金は親が定期貯金にしており、
月に3万円の小遣いを年金から出してもらっています。
この3万円は、毎日通所しているA型事業所での
昼食代、通院費、個人的な買物などに使っています。
一番多く使うのはやはり毎日の昼食代ですね。
後は障害により、右足の爪先を引きずって歩いてしまうので、
靴の爪先部分の減りが異常に早いので、一カ月ごとに新しい靴を買わないといけません。
これもかなり高い出費になります。
もちろん3万円を財布に入れて持ち歩くことはできず、
自分で出し入れできる銀行口座を作り、財布の中には1万円までしか入れないことにしています。
つい、診察の時に自分が頑張ってできることを言いたくなりますが、
頑張ってできるというのは長続きしません。
少しでも日常生活で一人でできることがあると、年金の等級が落ちていくので、
年金の額も少なく後々生活が苦しくなってきます。
頑張ればできる、ちょっと手伝ってもらえればできることは
勇気をもって「できない」と言うことも必要です。
年金と作業所の工賃で生活をするので、年金が生活を支える基礎のお金になるから、
多くて困ることはありません。