これまでとは違う生き方を強いられるような病気や怪我を患ったとき、
一番心配になるお金の問題を解決してくれるのが障害年金です。
障害年金とは、不幸にも怪我をしたり、病気になったりして
一定以上の障害をもったときに給付される年金のことです。
一般的に年金というと、老齢年金のことをイメージするため、
特に若者にとっては遠い将来の話題のように感じられますが、
障害年金については、明日にでも自分自身の問題となる可能性もあるのです。
例えば、不幸にも交通事故などに遭い、それが原因で身体に障害をもった場合などは、
20代の若者であっても障害年金の対象になり得るのです。
障害年金は、このような万が一の場合の大きな経済的支えになるものなのです。
障害年金の仕組み
障害年金も、老齢年金と同様に、いわゆる2階建て年金になっています。
給付内容としては、国民年金加入者については、生涯基礎年金が。
厚生(共済)年金加入者については、
障害基礎年金と障害厚生年金が支給されることになります。
また、厚生年金加入者には、障害に応じて年金以外の給付一時金がもらえる場合もあります。
いくらもらえる?
障害基礎年金は保険料納付期間にかかわらず定額で、1級が年間99万円。
2級は年間79万円となっています。
また、障害年金をもらう人に扶養すべき子供がいた場合、
2人目までは子供1人につき年額22万円が加算されます。
障害厚生年金は、受給者のこれまでの給料によって金額が異なりますが、
59万円が最低保障額となっています。
1級の障害厚生年金は、2級の1.25倍の金額になります。
また、障害年金をもらう人に扶養されている65歳未満の配偶者がいる場合は、
年額22万円の加給年金が加算されます。
極端な話、20歳から2級に認定され障害年金を受け取り始めると、
日本人の平均寿命である83歳まで生きた場合、
5000万円弱を受け取ることが可能ということになります。