障害者として生きるという事

最近のツイッターの書き込みにこういうものがありました。

『この世から障害者を消してください。目障りです。迷惑です。』

実際に障害者の私が目にしたものです。

酷い話ですが実際にこういう考えを持つ人がいるという事です。

 

まあ、日本人誰もがそういう考えを持っているという事ではないでしょう。

優しく接してくれる人もいます。

困っていると席を譲ってくれる人もいます。

倒れた時に「大丈夫ですか?」と声をかけてくれる人もいます。

日本人は本当に素晴らしい心を持っていると感じる場面が沢山あります。

 

しかし、このツイッターの書き込みのように、

障害者を理解しようとしない人たちもいるという事を

少し心の隅に覚えておいた方がいいかもしれません。

 

障害者として生きる上で、この日本という社会は住みやすい所でしょうか。

確かにバリアフリー化も進んできたし、車椅子で行ける所も増えてきた。

駅にはエレベーターが設置され、電車の乗り降りもスロープを持ってきてくれるし、

電車内には椅子を折りたためば車椅子用のスペースが出来る。

バスも最近はノンステップバスが出来て乗り降りが随分楽になった。

タクシーも利用しやすくなった。

 

でもまだ、バスの車椅子乗車拒否があったり、タクシーの車椅子乗車拒否があったり、

どう見ても階段じゃないといけない場所があったり、車椅子だと入れない飲食店もあります。

車椅子だと利用できないトイレもまだ多いです。

エレベーターやスロープの数もまだ十分とは言えません。

 

こういう事は、『障害者』が声を上げていかないといけない問題です。

「ここはどうしても車椅子だと行く事が出来ない」

「ここのトイレは車椅子だと使えなくて困る」

「手すりが付いているのはいいけれど、付いてる場所がおかしいから利用しにくい」

「この階段は急なので降りる時が恐い」

「車椅子でバスに乗ろうとしたとき乗車拒否された」

・・・等々、声を上げていかないと変わっていきません。

 

役所などに行けば、ご意見箱のようなものがあるかもしれませんが、

もっと利用しやすいところ、意見を言いやすい場所が欲しいですね。

今はネットの時代なので、ネット上に『障害者お悩みご意見フォーム』みたいなものがあるといいですね。

 

もちろん障害者だけじゃなくて、健常者の方もご意見を載せられた方がいいと思います

難しいかもしれませんが、双方の意見を集めて

良い社会を作っていくという事が大事なんじゃないかと思います。

 

障害を持っていると半分あきらめの感覚「仕方ないな」という想いが出てくると思います。

でもそこで何も言わないのじゃなくて、

「ここがこうなったらもっと使いやすいのに」

「こうなったら私でも出来るのに」

という意見を出していく。

夢物語でもいいと思います。

何か変わるきっかけみたいなものがあるといいですね。

 

それから冒頭のツイッターの書き込みではないですが、

確かに障害者を邪魔者扱いしている人もいると思います。

「何のために生きているんだ」と思っている人もいるでしょう。

でも、そういう人たちに「障害者も頑張って生きているんだ」

「出来ることは少ないけれど精一杯やっているんだ」

という事を伝えていきましょう。

 

2020年オリンピック・パラリンピックに向けていろいろ街が整備されていくでしょう。

もっと利用しやすくなっていくと思います。

でも細かいところまで行き届かない場所もあるでしょう。

何でもいいから意見として出してみるのが大事です。

そして将来は海外の人から

「日本は障害者でも住みやすい素晴らしい国だ!」と言われるようになりましょう。



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