身体障害者本人としての意見

私は先天性の心疾患を持っており、生まれてから一度も健常者のいう普通の状態を知りません。

私が障害を持っていると知ると、健常者の方々は頻繁に

「大変ですね?」や「きついでしょ?」と声を掛けてきますが、

私にとってその状態が普通なので大変だと思われても何が大変なのかピンと来ません。

 

一般的に障害=可哀想というイメージをされますが、

その理屈でいうと私は生まれてからずっと可哀想なのかな?っと思ったりもします。

とは言え、私自身割と楽しく暮らしていますので、そんな事も無いのが現実だと思います。

 

確かに障害があることで色々と制約があり選択肢も減るとは思いますが、

先天性だとそれが当たり前で過ごして来ているので、それが苦になることはほぼ無いと思います。

 

勿論、先天性の障害者が皆同じことを思っているとは思いません。

それでも障害という制限の中で自分なりの生き方を見付けていると思います。

 

ただ、これは先天性の場合なので、後天的に障害を持たれた方なんかは、

健常者のいう普通の状態知っているだけに辛く感じることが多いかも知れません。

私自身一度眼底出血で目が見えなくなった経験があるので、

誰でもある日突然体の機能を失うのは戸惑うと思います。

私の場合眼底出血が治ったら視力も回復したのですが、もしあれがずっと続くと思うとやはり辛いです。

先天性だと苦にならない場合が多く、後天的だと苦になるというのが私の意見です。

 

あと、健常者に思うことがあるのですが、

障害者のドラマやドキュメンタリーを見て可哀想だの感動しただの言っている人が多いですが、

その割に平気で優先席に座ったり、優先トイレ・優先エレベーターを利用したりする人が多いと思います。

確かに優先であって専用ではありませんが、

優先されるべき人を差し置いて利用している現場を多々見受けます。

優先させるところは優先させてあげて欲しいです。

 

また、優先設備を利用している健常者と思われる人の中に内部障害者がいるかも知れませんが、

優先してほしいなら、内部障害者であることを示すハートプラスマークなどを付けて

意思表示した方が良いと思います。

 

とは言え、私自身もハートプラスマークを付け忘れて利用し、

白い目でみたり注意したりされる事が暫しあります。

こういう事は相互理解が必要だと思いますので、

ハートプラスマークの周知するためにも内部障害者の皆さんも抵抗があるかも知れませんが、

出来れば付けて貰いたいと思います。



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