私の弟は聴覚障害者

私の弟は現在36歳ですが28歳の時突然耳が全然聞こえなくなりました。

横浜市にある会社へ大学卒業後勤めて自動車用品の販売職をしておりましたが、

余りに突然のことで会社の近くにあった耳鼻科の開業医さんから

某国立大学の附属病院を紹介されそこへ紹介状を持って診療を受けに行きました。

 

最初は耳鼻科で診察されましたが並行して脳神経外科の診察も受けるように言われ

両方の科へそれぞれ10回位通院しました。

 

結局原因は不明でしたが、人工内耳というものがあると耳鼻科の先生から言われ

信州大学に人工内耳手術の権威の先生がいらっしゃるということで紹介状を頂き

信州大学耳鼻科へ診察を受けに行きました。

結局運よく人工内耳手術を受けられる体の状態であるということで入院しました。

 

すぐ手術というわけでなく信州大学でも頭の中に電子部品を入れるということで

脳神経外科の先生とも連携して手術前の色々な検査を2週間くらい弟は受けました。

 

そして手術日も決まり家族が近くの旅館に泊まりこんで手術を待ちました。

家族が泊まり込んだのは本人の不安感を少しでも和らげて元気づける為でした。

 

手術当日は既に20人位のプロジェクトチームが組まれていたので流れるように手術が行われました。

プロジェクトチームは脳神経科の先生や耳鼻科の教授、准教授、助教、看護師さんなどの皆さんでした。

5時間くらいの手術でしたが教授先生自ら手術終了後家族が待っている部屋へ来ていただき、

「手術は成功しました。安心してください。

後は本人がリハビリをどのくらい頑張るかで社会復帰の時期が決まるのでご家族も応援してください。」

と言っていただきました。

 

私達は感謝の言葉を心から申し上げました。

その後婦長さんや准教授の先生が具体的な今後のことをお話ししてくださいました。

入院はさらに1か月くらい続きその間に言語聴覚士さんによるリハビリが毎日行われました。

 

この場合のリハビリとは大きな補聴器のようなものを耳につけて

音をその補聴器のようなものから電波で脳の中の電子部品に送り

最初は本人には音としてではなく振動のようなもので感じるだけのようです。

それをリハビリによって振動を音としてとらえる練習を数限りなく行うのです。

入院期間だけでは声としては聞こえるまでにはなりませんので、

近くに旅館を借りて毎日リハビリに長い間通いました。

 

その期間中に信州大学の方で障害者としての認定の受け方とか

障害年金の手続きの仕方を指導するセクションがあり

そのご指導で、治療費を難病扱いということで無料にしていただき

さらに障害年金もいただけるようにする書類まで用意していただきました。

障害者手帳ももちろん持っています。

さすが国立病院だなと感謝しました。

 

その後本人は会社を退職し自宅に戻り週1回のリハビリに通いました。

だんだん静かなところでは人の話していることが理解できるようになり、

そのうちに月に1回の通院でよくなりました。

今も月に1回は脳神経外科と耳鼻科の診察を受けています。

 

その後手術後2年くらいたってからハローワークへ行って障害者雇用がないか探したところ

3か月ごとの契約ならば採用しても良いという会社があり、

仕事はPC入力で本人もやりたいということで今も臨時社員として毎日勤務しております。



身体障害者手帳 関連記事


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

コメント

お名前 *

ウェブサイトURL

CAPTCHA