脳内出血で片麻痺になった障碍者が、障害手帳や障害年金について考えたこと

44歳の時に脳内出血による左脳の脳性麻痺で利き手である右手と右足に麻痺が残ってしまったのですが

触覚を失って、痛覚や運動機能は残っていたので

6ヶ月の入院で一般的な歩行や日常生活はなんとかひとりでできるようになりました。

 

入院者の中ではまだ年齢が若かったこともあり、リハビリテーションはいちおう順調に進みました。

療法士の先生方は、何とか私の右手を食事や筆記に使うことができるようにと尽力してくれたのですが

私の努力不足もあり、また保険診療を使った入院期限やリハビリテーション継続にも現実的なリミットがあり

半年の入院期間とその後の半年の通院リハビリテーションでは、

奇しくも右手を回復させることができず、筆記と食事は左手オンリーになってしまいました。

 

正直なところ今でも右手で書くことはできないだろうかという悩みは持っていて試し書きをしたりもするのですが、

触覚が回復しない以上は練習すれば少しずつでも必ず上達していく左手の方が

練習するのに値するなという堂々巡りに陥っています。

 

私の後悔としてはこの「利き手交換」をするにあたって、

さしたる深い考えもなく自分だけの判断で決めてしまったのですが

もしも脳卒中から同じような脳性麻痺のになっている方がいたら、

この利き手の件に関しては、お医者さんや療法士の先生方と入院中に

納得いくまで話し合った方がいいと思います。

利き手をどっちにするかというのは、大げさな話そこからの人生を右に行くか左に行くかと

同じくらい変わってくると思うので、片麻痺が残ってしまった場合の一番重要なテーマだと思います。

 

さて、このような経過でしたので入院中もあまり重症患者として見られることはなく

障害者手帳の申し出をした時に担当の先生から意外な顔をされたのですが

この辺りは率直に言って患者の利益と、病院の利益が相容れない場合もあるので

病院やお医者さんの言うことを鵜呑みにせず、他の場面で経験者の話を聞いたり

自分なりにインターネットで調べるなどの措置を必ずした方がいいと思います。

 

基本的に病院というのは、より重大な患者を受け入れて、

より健康な状態に戻して退院させるということを保健行政上も求められる組織ですので

場合によっては、退院していく患者が障害者認定を受けないほうが利益になる場合もあるかもしれません。

 

一般論としては障害者手帳の1級か2級であれば障害年金を受給することができるので

私も2級の障害者手帳を取りたかったのですが、運動機能などを診断した結果3級の判定を受けました。

もちろんこれは目安であって、実際に障害年金を受給できるかどうかは個々の事例により判断されますが

経験者としてあえて言わせてもらえば、何らかの障害を持って健康だった時にはできた仕事が

障害によってできなくなった場合などは明らかに生活費に困窮しますので

慎重に健康診断などを受けて出来るならば障害年金は受給できるように

障害者手帳2級をとれるような形に持っていってもらった方がいいと思います。

 

障害者手帳3級ですと年金以外にも受けられるサービスの幅はかなり狭いもので

JRは近距離は割り引いてもらえないうえに長距離でも新幹線料金などは割引になりませんし

航空機の料金などは定価からの割引はありますが、

そもそも航空機の料金は既に割り引かれた状態で発売されていることはほとんどですから

メリットがあるものはほとんどありません。

 

私が旅行で一番メリットを感じたのは深夜の高速バスで大阪まで行って、

友人に海遊館と言う水族館を案内してもらった時です。

民間の高速バスは東京から大阪までファーストクラスの料金も含めてほぼ半額になりましたし、

海遊館の入館料金を半額になりました。

長距離高速バスのファーストクラスは自宅でくつろいでいるかのように本当に快適です。

障害を負ってしまったけれども一人で移動ができる障害者の方で旅行の好きな方は、

ぜひぜひこのスタイルをお勧めします。

これからも障害を負ったことで、むしろ良かったと思えるような旅行をしていきたいと私自身も考えています。



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